2017/10/07

分析と考察・ヤマハ公式動画「もしもみんなの乗り物がLMWだったら 篇」に登場する次世代LMWたち & ヤマハ発動機への提案

昨日紹介した動画をじっくり眺めてみて、
思ったこと、考え付いたことを、取り止めも無くまとめるよ

YouTube
もしもみんなの乗り物がLMWだったら 篇

https://www.youtube.com/watch?v=RUf_5toZuwk



155に次いで登場するシニアカー、チャイルドカー

リーニングと名乗りつつリーンしていない
つまりヤマハは、LMWテクノロジーを応用展開するにあたって、
必ずしもオートバイの形態や走行姿勢にはこだわらない考えなのでしょう

この2つの乗り物に関して言えば、
LMW機構の特徴のひとつ、リーンおよびストロークによる、
ホイール・アライメントの変動がほぼ無いことに着目して、
リーン機能をロック、アライメントを維持しつつホイールトラベル量を稼いだ、
左右輪でストローク量が大きく異なる状況にも対応可能な、
サスペンション・システムとして仕立てているわけです

さらに段差通過の際の、透過模式図に注目してください
パラレログラムリンクより上、トリシティで言うところのネックパイプ部分が、
上下に動いている様子が確認できます
トリシティはパラレログラムリンクの下側にブラケットを介して、
テレスコピック式のアブソーバーを懸架していますが、
この2つの乗り物はおそらく、リンク上側にストラット式、
ないしウィッシュボーン式の緩衝装置を設けているという設定なのでしょう
想定される走行速度域が低い乗り物ならではの設計と言えます



突如現れる4輪LMW

「ころばないバイク」、厳密には、
1.バイク同様にリーンして旋回できる
2.あらゆる状況で停止しても転倒しない
という2つの要件を追い求めていくと、
やがてこの形態に行きつくような気がします

後輪にもLMW機構を適用した場合、
動力の伝達機構が複雑なものになりそうですが、
例えばEVとして設計し、
インホイールモーターによる左右独立駆動を採用する、
といった手法が考えられます

パラレログラムリンク部が車体を貫通するがゆえの空間効率の悪さ、
乗員を含めた左右積載バランスが崩れている場合の安定性・操縦性など、
クリアすべき課題も多そうですが、
なんとなく楽しい操縦感覚を持っていそうな予感がしますね



最後に登場するキックスケーター型LMW

トリシティよりも、より気軽に乗れるLMW
その予想図のひとつと考えられます

・・・とはいえ、フロント周りのスタイリングは、
もう少しなんとかならなかったのでしょうか・・・

機構的には、トリシティのものとほぼ同じですね
ネックパイプは固定式、緩衝装置はリンク下側です



限りなく個人的・ヤマハ発動機への提案

で、スケーター型LMWからちょっとした発想を得たのですが・・・

ヤマハさん、これらの想像図よりもより近い未来の製品として、
”トリシティよりも一回り小柄な、原付二種タイプのLMW”を、
企画してみてはいかがでしょうか・・・?

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言わば「リトル・トリシティ」、トリシティの妹分
具体的には、

1.
10~12インチの小径ホイールを採用
シート高は750mm以下まで抑える

2.
コミューティングに特化した各種装備
ワンコイン給油が目安の小型燃料タンク
容量よりもヘルメットひとつの確実な収納を重視したメットイン
荷掛けフック標準装備の後部シート

3.
既存車種、特にアクシスZなどから、
大胆に流用・共通化した動力系・足回り
専用部品が多いLMW機構のコスト面でのネガに拮抗させ、
製造原価を抑制、収益性を確保

4.
ビーノやVOX、メイトの流れを汲む、レトロなスタイルを採用
LMW機構との対比で、レトロフューチャーな世界観を演出する
同時に、隙間となっている国内レトロ系原二スクーター市場を狙う

こんなところでしょうか

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トリシティシリーズの性能・機能面での弱点は、
"スポーツバイクとスクーター、どちらに分類すべきか悩む性格"
だと思います

一方で営業面では、
"ライト層とヘビー層、どちらからも取っ付きにくい印象"
が、ネックになっているのではないでしょうか

これらをクリアするにはいくつかの方法が考えられますが、
LMWテクノロジーの広汎な普及を意識するのであれば、
1.より扱いやすさを重視した
2.より万人にとって親しみやすい
仕様のモデルが必要だと、私は思うのです
いかがでしょうか

ダメ人間が偉そうに言うな、だって?
生意気上等さ・・・
どのみちヤマハの中の人が、
ただの個人ブログをチェックしてたりはしないだろうしな・・・