2017/09/22

メモ・アンダー200ccクラスのコミューターを、さらに細分化されたカテゴリへと分類したら

先日のスズキ関連投稿で、
PCX、NMAXを「スーパーコミューター」と表現した

これ、俺が考案した表現ではなく、誰かからの受け売りだ
どこで仕入れたのかは忘れてしまったが、なかなか的を射た言葉だと思う
この2車種は数あるコミューターの中でも高付加価値の高価格帯商品であり、
高い走行性能と必要十分な利便性を兼ね備えているからだ

これに影響されて、著名なアンダー200ccのコミューターモデル群を
いくつかの独自カテゴリへと分類してみた

・・・分類したところで特に何もメリットは無いけれど、
TriKaiはこんな感覚で各種のインプレッションを書いている、
という指標のひとつとしてメモしておこう・・・



スーパーコミューター

各社コミュータークラスのフラッグシップを目指して開発された車種群

高価格帯に属するが、導入コストに見合った高い付加価値を持つ
高機能・高性能エンジンと、フロアトンネルを持つ高剛性なシャシーの採用により、
特に走行性能に優れている
また、それとバランスされた利便性も備えている

メットインは駐車時のヘルメット収容に加え、
走行中のラゲッジスペースとしてもある程度使える容量を持つ
リアボックスを装着すればツーリングユースにも対応可能

・PCXシリーズ
・NMAXシリーズ



ユーティリティ

特に高い利便性を実現することに注力された車種群

走行性能はそれなりだが、大容量のメットインスペースが確保されており、
多くの荷物を収めた状態で安定して走行することが可能

反面、原付一種のパッケージを拡大する形で設計された車種は、
メットインの底が浅めの場合が多く、
駐車中のヘルメット収納に関しては苦手な傾向がある
リアボックスを装着することで真価を発揮する

・リード125
・アクシスZ
・シグナスXシリーズ
・BW'S125
・マジェスティS
・マジェスティ125
・バーグマン200



エコノミー

特に経済性、費用対効果を重視した車種群

いわゆるゲタとしての取得性、使い勝手を追及しており、
価格の手頃さ、抑えた車重による取り回しの良さ、出足の軽快さが光る

メットインは駐車時用と割り切られている場合が多い
リアボックスを取り付ければまずまずの利便性を得られる

・アドレスV125シリーズ
・アドレス110(II)
・ディオ110



ビジネス

耐久性、実用性を至上とした車種群

低燃費化、もしくは燃料タンクの大容量化で、
給油回数を減らす設計がなされている

メットインを持たないがゆえに車両単体での利便性こそ低いが、
大型貨物の積載や、大容量のラゲッジボックス装着が容易に可能なため、
ユーザーの工夫次第で非常に高い実用性を発揮する

また、原付一種のジャイロシリーズは、
ミニカー登録が比較的容易なことで知られている

・ベンリィ110
・スーパーカブ110
・ジャイロシリーズ



ファンバイク

操る楽しさ、使う楽しさに焦点を当てた車種群

マニュアルトランスミッション車の多くがここに属する

スーパーコミューター以上の走行性能を持つものも多い一方で、
利便性と実用性は大抵割り切られている

例外として、YBR125など、
実用車に近いパッケージングの車種は、それなりの汎用性を持つ
またクロスカブは、ビジネスタイプ派生型ゆえの高い実用性を誇る

・ズーマーX
・モンキー
・グロム
・クロスカブ
・YBR125
・XTZ125
・Z125シリーズ
・KLX125
・GSX-S125
・ジクサー



ヨーロピアン

EU圏のスクーターに多いとされる形態の車種群
特にホイールが大径のものは、ハイホイールスクーターと呼ばれる

走行性能はスーパーコミューターに近いが、

・かなり高いシート高に対して十分に低いフロア高
・フロアトンネルが無くステップスルーが可能
・足を前に投げ出すクルージングポジションを取ることが不可能
・メットインは駐車時のヘルメット収納に特化され、走行中の使い勝手が悪い
・リアボックスがほぼ標準装備として考えられているリア周りの仕様

・・・など、独特のパッケージングを持つ

広い目で見ると、トリシティもこのカテゴリに属している

・SH125
・Sh-mode
・トリシティシリーズ



レトロ

旧守的、懐古的な外観を持つ車種群

2017年現在、本邦4大メーカーのラインナップ中、
日本国内向けに正規販売されている原付二種の車種には該当するものが無く、
空白のカテゴリとなっている
2017年10月19日発表の新型スーパーカブ110は、
伝統的な丸目カブのスタイルに倣ったレトロな外観を採用した

このほか、途上国・新興国向けの現地生産モデルが、
偶然要件を満たしている場合が多い

一方、原付一種にはいくつかの車種が存在する
ビーノは初代の2ストモデルを含めると、20年のロングセラーを誇る
リトルカブは今は無き昔ながらのカブの特徴を色濃く残す、遺産的なモデルである

海外メーカーのラインナップに目を向けると、
ピアジオのベスパシリーズがこのカテゴリに近い方針でデザインされている
ただし機械的・機能的な面では、Vベルトドライブの採用や、
メットインの設置など、多分にモダナイズされてもいる

・スーパーカブ110(JA44)
・GN125
・YB125
・ビーノ
・リトルカブ
・ベスパシリーズ



LMW

ヤマハ発動機の秘蔵っ子

言わずもがな
・・・とだけ説明するのも味気ないので、少し補足する

競合するリーン式トライシクルの多くが、
250cc以上の大排気量と豪華な装備を持つのに対し、
125cc~155cc級かつ装備が簡潔なトリシティシリーズは、
特に取得性と身軽さに優れていると言える

・トリシティシリーズ



※追記
2017年9月22日
LMW、およびレトロカテゴリについての説明を改稿
2017年10月20日
レトロカテゴリの説明を改稿